1 00:00:08,800 --> 00:00:12,760 ‎NETFLIX ‎ドキュメンタリーシリーズ 2 00:00:14,200 --> 00:00:17,600 ‎毎年 ほんの数ヶ月の間 3 00:00:19,240 --> 00:00:23,160 ‎オカバンゴ・デルタを流れる ‎淡水は 4 00:00:27,680 --> 00:00:29,280 ‎ゾウの家族に 5 00:00:31,360 --> 00:00:33,480 ‎最適な家を提供する 6 00:00:38,000 --> 00:00:41,840 ‎2匹の子ゾウにとっては ‎格好の遊び場だ 7 00:00:44,520 --> 00:00:45,600 ‎ボシゴと… 8 00:00:47,680 --> 00:00:50,760 ‎彼女の年下のイトコ ‎メッツィ 9 00:00:59,440 --> 00:01:05,400 ‎水との付き合いが ‎まだまだ浅い2匹だが 10 00:01:09,000 --> 00:01:10,320 ‎これからの一生を 11 00:01:11,200 --> 00:01:13,720 ‎水に左右されることになる 12 00:01:15,960 --> 00:01:19,000 ‎驚くべき宇宙の力により 13 00:01:21,400 --> 00:01:22,720 ‎この貴重な分子は 14 00:01:25,400 --> 00:01:29,640 ‎はるか彼方の ‎地球へと辿り着いた 15 00:01:36,200 --> 00:01:38,560 ‎そして 地球を変えたのだ 16 00:01:41,760 --> 00:01:43,200 ‎生命にとっての 17 00:01:48,600 --> 00:01:49,560 ‎楽園へと 18 00:02:03,120 --> 00:02:09,480 ‎宇宙: ‎その始まりはどこからなのか 19 00:02:12,240 --> 00:02:18,640 ‎水の世界 20 00:02:22,080 --> 00:02:26,120 ‎ボツワナ ‎オカバンゴ・デルタ 21 00:02:26,200 --> 00:02:27,720 ‎夏が来て 22 00:02:30,360 --> 00:02:34,200 ‎楽園だった場所は ‎様変わりしていた 23 00:02:37,360 --> 00:02:39,840 ‎デルタを満たしていた水は 24 00:02:42,800 --> 00:02:45,360 ‎ほんの数ヶ月しかもたない 25 00:02:46,720 --> 00:02:48,800 ‎水場も乾いていく 26 00:02:50,520 --> 00:02:51,360 ‎急激に 27 00:02:58,520 --> 00:03:00,320 ‎この現象は 28 00:03:00,400 --> 00:03:03,640 ‎ゾウたちにとって ‎あることを意味する 29 00:03:06,240 --> 00:03:08,080 ‎移動する時間だ 30 00:03:21,960 --> 00:03:26,400 ‎メッツィとボシゴは ‎この場所しか知らないが 31 00:03:28,720 --> 00:03:32,080 ‎数週間も経てば ‎水は枯れきってしまう 32 00:03:36,160 --> 00:03:40,000 ‎家族全員で ‎デルタを離れねばならない 33 00:03:41,160 --> 00:03:43,120 ‎メスの群れでは 34 00:03:43,200 --> 00:03:46,200 ‎姉妹や おば ‎イトコたちを⸺ 35 00:03:48,080 --> 00:03:49,680 ‎祖母が率いていく 36 00:03:50,760 --> 00:03:53,520 ‎偉大な女家長のプーラだ 37 00:03:58,360 --> 00:04:02,440 ‎その他多くの家族と共に ‎これから旅をする 38 00:04:05,160 --> 00:04:06,400 ‎砂漠へと 39 00:04:10,280 --> 00:04:11,600 ‎水を求めて 40 00:04:18,840 --> 00:04:20,480 ‎これから8ヶ月間 41 00:04:20,560 --> 00:04:24,840 ‎水場から水場へと ‎移住を続け 42 00:04:27,320 --> 00:04:30,160 ‎古来から続く旅路を辿るのだ 43 00:04:31,200 --> 00:04:33,920 ‎先祖代々 ‎引き継がれてきた⸺ 44 00:04:35,320 --> 00:04:37,640 ‎プーラの知恵を頼りながら 45 00:04:40,480 --> 00:04:43,040 ‎全員の命を賭けた移住だ 46 00:04:45,080 --> 00:04:50,560 ‎危険に立ち向かうには ‎特別な感覚が必要とされる 47 00:04:55,640 --> 00:04:58,840 ‎好んで移住するわけではない 48 00:05:04,640 --> 00:05:07,080 ‎水がなければ 彼らは死ぬ 49 00:05:11,320 --> 00:05:13,880 ‎この水に満ちた地球でも 50 00:05:13,960 --> 00:05:16,960 ‎淡水という存在は貴重なのだ 51 00:05:20,160 --> 00:05:23,400 ‎この惑星の外を探してみると 52 00:05:25,480 --> 00:05:27,000 ‎さらに貴重だ 53 00:05:30,320 --> 00:05:32,880 ‎地球で最も乾燥した ‎砂漠でさえ 54 00:05:33,640 --> 00:05:38,080 ‎太陽系の他の星々には ‎敵わないほど 55 00:05:41,560 --> 00:05:44,080 ‎温度の低い地球の外惑星 56 00:05:48,640 --> 00:05:50,280 土星 57 00:05:50,360 --> 00:05:52,720 その表面の水分は 氷だけだ 58 00:05:56,880 --> 00:05:59,320 ‎凍った土星の月も その一つ 59 00:06:00,960 --> 00:06:01,640 エンケラドゥス 60 00:06:01,640 --> 00:06:03,960 エンケラドゥス 表面から噴出する氷は⸺ 61 00:06:03,960 --> 00:06:04,920 エンケラドゥス 62 00:06:04,920 --> 00:06:05,200 エンケラドゥス 宇宙へ何キロも 伸びている 63 00:06:05,200 --> 00:06:07,960 宇宙へ何キロも 伸びている 64 00:06:14,520 --> 00:06:16,320 内惑星の火星では 65 00:06:16,320 --> 00:06:17,760 内惑星の火星では 火星 66 00:06:17,760 --> 00:06:18,720 火星 67 00:06:18,720 --> 00:06:20,840 火星 猛烈な太陽風で 水が はぎ取られる 68 00:06:20,840 --> 00:06:21,840 猛烈な太陽風で 水が はぎ取られる 69 00:06:32,640 --> 00:06:34,240 金星では 70 00:06:34,320 --> 00:06:36,040 水蒸気になってしまう 71 00:06:36,120 --> 00:06:38,120 金星 72 00:06:45,560 --> 00:06:48,320 ‎表面に ‎水をたたえるという⸺ 73 00:06:48,400 --> 00:06:51,800 ‎類(たぐい)‎まれな惑星は ‎一つしか確認されていない 74 00:06:57,120 --> 00:06:59,000 ‎淡く光る青い点 75 00:07:00,920 --> 00:07:02,000 ‎私たちの家だ 76 00:07:08,160 --> 00:07:09,960 ‎その青い星では 77 00:07:10,800 --> 00:07:16,840 ‎水が とある家族を ‎命がけの旅へ駆り立てていた 78 00:07:24,600 --> 00:07:26,840 ‎デルタ出発から1ヶ月 79 00:07:27,920 --> 00:07:30,720 ‎残ったのは ‎泥の水たまりだけ 80 00:07:34,840 --> 00:07:40,120 ‎その数は 日に日に減り ‎間隔も遠くなっている 81 00:07:43,840 --> 00:07:48,480 ‎水場への道のりは ‎プーラが正確に記憶している 82 00:07:55,040 --> 00:07:57,120 ‎何十年経っても 83 00:07:57,880 --> 00:07:59,480 ‎ルートは忘れない 84 00:08:03,680 --> 00:08:05,760 ‎長時間 歩き続けたので 85 00:08:06,480 --> 00:08:09,640 ‎皆 喉がカラカラだ 86 00:08:13,800 --> 00:08:19,600 ‎それは ボツワナに住む ‎13万頭のゾウも同じ 87 00:08:31,280 --> 00:08:34,800 ‎乾季によって ‎数々の群れが集まってきた 88 00:08:39,840 --> 00:08:42,000 ‎この水場へと 89 00:08:52,160 --> 00:08:56,360 ‎小さくなりゆく水場を ‎取り合うゾウたち 90 00:09:15,120 --> 00:09:19,240 ‎大人たちは ‎子どもにコツを伝授する 91 00:09:20,000 --> 00:09:23,920 ‎泥の水たまりから ‎新鮮な水を取る方法から 92 00:09:29,240 --> 00:09:34,000 ‎泥水を 日焼け止めとして ‎活用する方法まで 93 00:09:36,880 --> 00:09:40,800 ‎シワの多い皮膚は ‎水を留め 涼しさを保つ 94 00:09:49,480 --> 00:09:53,080 ‎メッツィとボシゴも学習中 95 00:09:56,120 --> 00:09:58,440 ‎泥の水たまりは 96 00:10:00,080 --> 00:10:01,640 ‎遊び場でもある 97 00:10:15,000 --> 00:10:16,960 ‎ゾウが殺到したため 98 00:10:17,480 --> 00:10:19,720 ‎水場は枯れてしまった 99 00:10:26,160 --> 00:10:28,000 ‎プーラ一家も 100 00:10:31,840 --> 00:10:37,600 ‎太陽が水を枯らす前に ‎次の水場へ移動しなくては 101 00:10:40,720 --> 00:10:44,080 ‎太陽と渇いた地球との戦いは 102 00:10:44,160 --> 00:10:47,240 ‎地球の誕生時から ‎熾烈を極めてきた 103 00:10:52,040 --> 00:10:56,000 ‎青い地球が ‎全く青くなかった時から 104 00:11:04,160 --> 00:11:06,840 ‎45億年前 105 00:11:12,600 --> 00:11:15,160 ‎生まれたばかりの地球は 106 00:11:16,640 --> 00:11:18,920 ‎溶岩の塊にすぎなかった 107 00:11:23,440 --> 00:11:27,360 ‎乾いた不毛な世界になる ‎運命だったのだ 108 00:11:31,440 --> 00:11:35,880 ‎しかし 太陽系の ‎外惑星の領域では 109 00:11:41,040 --> 00:11:42,720 ‎ちり粒子の表面で 110 00:11:43,680 --> 00:11:46,760 ‎水の結晶が ‎形成され始めていた 111 00:11:54,480 --> 00:11:59,760 ‎時間と共に ちり粒子は ‎小惑星の形になった 112 00:12:01,520 --> 00:12:03,920 ‎それが何百万個と形成され 113 00:12:06,080 --> 00:12:09,600 ‎小惑星帯となったのだ 114 00:12:11,240 --> 00:12:14,440 ‎宇宙へと広がった氷の岩 115 00:12:17,640 --> 00:12:21,880 ‎地球からは ‎はるか遠くに位置していた 116 00:12:25,840 --> 00:12:27,680 ‎しかし 幸運にも 117 00:12:28,400 --> 00:12:30,160 ‎巨人が動き始めていた 118 00:12:34,720 --> 00:12:39,000 木星 45億年前 119 00:12:39,080 --> 00:12:40,160 怪物級の惑星 120 00:12:41,160 --> 00:12:43,120 ‎若かりし日の木星だ 121 00:12:48,080 --> 00:12:50,920 ‎太陽系の内惑星の ‎荒れ狂う力が 122 00:12:51,640 --> 00:12:55,520 ‎太陽の方へと ‎木星を引き付け始めた 123 00:13:00,760 --> 00:13:03,880 ‎その先に待ち構える ‎小惑星帯との⸺ 124 00:13:04,760 --> 00:13:06,440 ‎衝突は免れない 125 00:13:22,080 --> 00:13:24,560 ‎小惑星帯を突き進む過程で 126 00:13:28,480 --> 00:13:33,560 ‎木星の強大な重力により ‎小惑星は四方八方へ散乱した 127 00:13:41,880 --> 00:13:46,160 ‎だが この混沌と ‎破壊の中から 128 00:13:46,240 --> 00:13:49,040 ‎最高の贈り物が生まれた 129 00:13:55,120 --> 00:14:00,760 ‎凍結された水に富んだ岩が ‎地球の方へ飛んできたのだ 130 00:14:06,360 --> 00:14:11,360 ‎生命の誕生に また一歩 ‎近づいた出来事だった 131 00:14:15,720 --> 00:14:17,280 ‎数十億年を経て 132 00:14:17,360 --> 00:14:21,480 ‎小惑星は地球の形成過程で ‎吸収されていった 133 00:14:25,680 --> 00:14:29,240 ‎木星の引き起こした ‎混沌に巻き込まれ 134 00:14:30,920 --> 00:14:34,120 ‎小惑星として ‎地球の内部へ取り込まれ 135 00:14:35,800 --> 00:14:39,800 ‎水分子の旅は ‎決して楽なものではなかった 136 00:14:42,760 --> 00:14:45,160 ‎その旅には続きがある 137 00:14:46,320 --> 00:14:49,320 ‎数百万年もの間 ‎地球の核の中に 138 00:14:50,200 --> 00:14:52,640 ‎囚われることとなったのだ 139 00:14:55,640 --> 00:14:57,400 ‎自由になれる奇跡を… 140 00:15:00,600 --> 00:15:01,960 ‎待ち望みながら 141 00:15:12,040 --> 00:15:15,960 ‎現在も 地球の水の大半は ‎地下に留まっている 142 00:15:23,880 --> 00:15:29,000 ‎そのため ゾウたちは ‎水を探知する能力を得た 143 00:15:39,400 --> 00:15:41,960 ‎泥水さえも乾ききっている 144 00:15:43,240 --> 00:15:46,120 ‎今年の乾季は ‎特に厳しいようだ 145 00:15:49,560 --> 00:15:51,880 ‎だがプーラには力がある 146 00:15:54,200 --> 00:15:55,720 ‎彼女の鼻にある⸺ 147 00:15:57,240 --> 00:15:59,880 ‎何百万もの嗅覚受容体で 148 00:16:02,000 --> 00:16:04,440 ‎何キロも先の水を感知し 149 00:16:09,040 --> 00:16:12,880 ‎地中の水源を ‎探し当てることができるのだ 150 00:16:23,720 --> 00:16:25,480 ‎土を掘るのは大変だ 151 00:16:33,880 --> 00:16:35,720 ‎メッツィは苦手だが 152 00:16:40,840 --> 00:16:43,080 ‎ボシゴは才能がある 153 00:16:51,520 --> 00:16:54,680 ‎結局メッツィも ‎水にありつけたようだ 154 00:17:00,360 --> 00:17:02,640 ‎これだけでは足りない 155 00:17:07,280 --> 00:17:09,880 ‎だが 水が ‎地中に留まったままなら 156 00:17:11,520 --> 00:17:13,240 ‎飲み水もなく 157 00:17:17,800 --> 00:17:19,680 ‎ゾウも存在せず 158 00:17:23,200 --> 00:17:25,280 ‎命も生まれなかったはず 159 00:17:37,800 --> 00:17:41,160 ‎小惑星により 地球に到着し 160 00:17:41,240 --> 00:17:43,480 ‎地球に吸収された水分子は 161 00:17:45,640 --> 00:17:48,280 ‎結晶として岩に閉じ込められ 162 00:17:50,200 --> 00:17:51,800 ‎内部で眠っていた 163 00:17:57,560 --> 00:18:00,160 ‎広大なマグマの海の下で 164 00:18:01,160 --> 00:18:04,360 ‎何百万年もの間 眠り続けた 165 00:18:12,920 --> 00:18:17,880 ‎ゆっくりと 着実に ‎地球が冷えていき 166 00:18:21,360 --> 00:18:25,880 ‎表面が 厚い地殻となるまで 167 00:18:29,680 --> 00:18:34,240 ‎そして やっと ‎中のマグマが噴火した 168 00:18:43,720 --> 00:18:45,600 ‎超巨大火山が 169 00:18:47,080 --> 00:18:50,880 ‎空高く ‎ガスと蒸気を噴き出した 170 00:18:58,720 --> 00:19:04,000 ‎こうして ついに ‎水分子は自由になり 171 00:19:11,080 --> 00:19:13,800 ‎原初の雲を形成した 172 00:19:18,480 --> 00:19:21,680 ‎この雲は 何百万年もの間 ‎成長を続け 173 00:19:21,760 --> 00:19:23,400 ‎水を含んでいった 174 00:19:28,320 --> 00:19:31,120 ‎そして 気温が下がり… 175 00:19:38,920 --> 00:19:41,480 ‎最初の一粒の雨が 176 00:19:46,920 --> 00:19:50,560 ‎形作られ 地上に降り立った 177 00:20:08,800 --> 00:20:11,000 ‎この雨は 大洪水となり 178 00:20:16,240 --> 00:20:18,640 ‎何千年もの間 降り続いた 179 00:20:30,040 --> 00:20:32,080 ‎水たまりは 川となり 180 00:20:41,520 --> 00:20:45,760 ‎湖は やがて海となった 181 00:20:53,480 --> 00:20:57,560 ‎こうして 大きな海洋が ‎地表を満たしていった 182 00:21:15,920 --> 00:21:20,120 ‎そして この海の中で ‎奇跡が生まれた 183 00:21:25,320 --> 00:21:26,840 ‎原初の生命だ 184 00:21:31,080 --> 00:21:33,680 ‎この最初の細胞から 185 00:21:35,000 --> 00:21:38,040 ‎全ての生物が繁栄していった 186 00:21:40,640 --> 00:21:43,960 ‎現在 地球上に存在する ‎全生物の⸺ 187 00:21:44,040 --> 00:21:48,000 ‎全細胞にとって ‎水は 不可欠な成分だ 188 00:21:57,360 --> 00:21:58,440 ‎そして 今も 189 00:22:01,320 --> 00:22:06,400 ‎太古の水は ‎ゾウたちの体内を巡っている 190 00:22:18,040 --> 00:22:20,240 ‎栄養素や酸素を運び 191 00:22:30,200 --> 00:22:32,000 ‎心臓を動かし 192 00:22:38,920 --> 00:22:41,160 ‎呼吸を可能にしている 193 00:22:46,640 --> 00:22:49,240 ‎生命の進化は ‎水のおかげなのだ 194 00:22:51,000 --> 00:22:54,960 ‎だからこそ 水なしでは ‎生物は生き残れない 195 00:23:01,920 --> 00:23:05,480 ‎ボツワナの干ばつは ‎過酷さを増すばかり 196 00:23:11,080 --> 00:23:13,880 ‎ゾウたちの世界は燃えていた 197 00:23:22,600 --> 00:23:25,520 ‎火災を免れたと思いきや 198 00:23:29,040 --> 00:23:31,240 ‎新たな脅威が待っていた 199 00:23:37,560 --> 00:23:40,320 ‎干ばつで苦しいのは ‎皆 同じだ 200 00:23:43,680 --> 00:23:46,160 ‎渇きと飢えが襲う 201 00:23:52,600 --> 00:23:56,960 ‎ライオンにとって ‎子ゾウは格好の獲物 202 00:24:14,200 --> 00:24:17,320 ‎大人たちは ‎子ゾウの周りを歩く 203 00:24:24,720 --> 00:24:26,960 ‎牽制には効果的だが 204 00:24:30,680 --> 00:24:32,880 ‎ライオンは辛抱強い 205 00:24:36,880 --> 00:24:40,400 ‎ゾウの群れは ‎再び水源を見つけるまで⸺ 206 00:24:42,600 --> 00:24:44,280 ‎荒野を歩きづつける 207 00:24:48,520 --> 00:24:50,680 ‎補給が必要だ 208 00:24:53,760 --> 00:24:56,040 ‎地球は 予想外の場所で 209 00:24:57,720 --> 00:25:00,120 ‎恵みをもたらしてくれる 210 00:25:05,320 --> 00:25:08,000 ‎このアカシアの木こそ ‎希望の光 211 00:25:13,880 --> 00:25:16,800 ‎様々な生物の ‎楽園とも言えよう 212 00:25:24,880 --> 00:25:28,320 ‎アカシアの根は ‎ゾウが掘れないほどの⸺ 213 00:25:28,400 --> 00:25:30,400 ‎地中深くまで到達する 214 00:25:41,240 --> 00:25:43,360 ‎そして 枝と葉に… 215 00:25:47,360 --> 00:25:48,520 ‎水を送る 216 00:26:01,000 --> 00:26:04,480 ‎ゾウが旅を続けるには ‎十分な量だ 217 00:26:08,280 --> 00:26:10,840 ‎授乳中の母ゾウにとっては 218 00:26:12,720 --> 00:26:14,320 ‎不可欠な補給だ 219 00:26:18,320 --> 00:26:21,800 ‎だが ここは ‎単なるオアシス以上の場所 220 00:26:25,360 --> 00:26:28,480 ‎水の循環における ‎重要な接点なのだ 221 00:26:32,720 --> 00:26:36,800 ‎地と天をつなぐ ‎アカシアの木は 222 00:26:43,600 --> 00:26:46,080 ‎酸素と蒸気を空中へ放ち 223 00:26:55,000 --> 00:26:59,320 ‎雲を育て ‎水の循環に貢献している 224 00:27:07,400 --> 00:27:12,400 ‎雨が 最初の植物を ‎芽吹かせた時から 225 00:27:16,320 --> 00:27:18,840 ‎最初の木に ‎命を与えた時から 226 00:27:24,120 --> 00:27:27,720 ‎植物が 地球を ‎居住可能な世界にしてきた 227 00:27:35,280 --> 00:27:40,040 ‎かつての不毛な惑星に ‎命を吹き込んだのだ 228 00:27:45,880 --> 00:27:48,760 ‎しかし ‎宇宙が与えし贈り物は 229 00:27:50,320 --> 00:27:52,760 ‎奪われることもある 230 00:28:01,280 --> 00:28:02,760 ‎はるか昔 231 00:28:04,080 --> 00:28:09,480 ‎表面が水に覆われた惑星は ‎もう一つ存在した 232 00:28:12,680 --> 00:28:17,280 火星 35億年前 233 00:28:18,080 --> 00:28:20,600 ‎地球と同じ 水の惑星 234 00:28:25,720 --> 00:28:28,440 ‎地球に水を与えた小惑星は 235 00:28:29,440 --> 00:28:32,000 ‎火星にも水をもたらしていた 236 00:28:35,200 --> 00:28:37,440 ‎大気が組成され 237 00:28:37,520 --> 00:28:38,640 ‎雲ができ 238 00:28:40,480 --> 00:28:41,480 ‎雨が降り 239 00:28:43,000 --> 00:28:44,440 ‎川が流れ 240 00:28:48,800 --> 00:28:52,160 ‎表面は 海で覆われていた 241 00:28:57,240 --> 00:28:59,960 ‎可能性に満ちた世界だった 242 00:29:00,040 --> 00:29:02,320 ‎生命が生まれる可能性にも 243 00:29:06,600 --> 00:29:08,080 ‎だが長くは続かなかった 244 00:29:13,720 --> 00:29:19,080 ‎なぜなら 遠くない場所には ‎炎の塊が存在したからだ 245 00:29:21,040 --> 00:29:22,040 ‎太陽である 246 00:29:24,120 --> 00:29:29,800 ‎高エネルギー粒子の激流を ‎解き放つ太陽は 247 00:29:32,480 --> 00:29:34,480 ‎惑星を滅ぼす力を持つ 248 00:29:43,960 --> 00:29:47,840 ‎この太陽風が ‎宇宙へと流れ込み… 249 00:29:52,320 --> 00:29:55,640 ‎速度にして ‎毎秒400キロもの速さで 250 00:30:00,480 --> 00:30:03,160 ‎火星の大気を引きはがし 251 00:30:04,640 --> 00:30:06,800 ‎水分子をバラバラにした 252 00:30:15,040 --> 00:30:18,160 ‎少しずつ ‎数百万年を経て 253 00:30:19,600 --> 00:30:24,480 ‎凶暴な太陽風が ‎火星の大気層を はぎ取った 254 00:30:29,680 --> 00:30:31,640 ‎完全に海が蒸発し 255 00:30:37,640 --> 00:30:41,040 ‎水素が宇宙へと流れ出るまで 256 00:30:48,600 --> 00:30:54,160 ‎火星は 昔の面影のない ‎荒涼とした惑星になった 257 00:31:03,360 --> 00:31:05,920 ‎砂塵嵐に覆われて 258 00:31:12,520 --> 00:31:18,280 ‎生命の生まれる環境は ‎永遠に消え去ってしまった 259 00:31:27,560 --> 00:31:29,640 ‎地球にも ‎その可能性はあった 260 00:31:44,360 --> 00:31:46,640 ‎しかし 地球では 261 00:31:47,560 --> 00:31:51,560 ‎どういうわけか ‎水と生命が生き残ったのだ 262 00:32:06,320 --> 00:32:07,960 ‎ボツワナでは 263 00:32:08,040 --> 00:32:10,640 ‎200日間 ‎厳しい日照りが続き 264 00:32:12,840 --> 00:32:15,000 ‎水が尽きてしまった 265 00:32:23,680 --> 00:32:27,600 ‎猛烈な風が荒野で暴れ ‎砂嵐を巻き起こす 266 00:32:45,320 --> 00:32:49,440 ‎他の動物と同様 ‎ゾウも苦戦していた 267 00:33:02,920 --> 00:33:06,800 ‎日中は 大人たちが ‎子どもを守ることができる 268 00:33:18,240 --> 00:33:19,800 ‎しかし夜になれば 269 00:33:25,480 --> 00:33:26,920 ‎話は別だ 270 00:33:37,520 --> 00:33:40,400 ‎混乱を起こすのは ‎ライオンの得意技 271 00:33:53,440 --> 00:33:55,880 ‎最も弱い獲物を狙い 272 00:34:00,800 --> 00:34:02,120 ‎群れで協力し 273 00:34:08,200 --> 00:34:10,280 ‎追い詰めていく 274 00:34:27,240 --> 00:34:29,600 ‎群れ全体の警護なしでは 275 00:34:30,960 --> 00:34:34,080 ‎ライオンに勝つことは ‎不可能だ 276 00:34:36,880 --> 00:34:40,600 ‎食料と水を求める ‎終わりなき旅の中で 277 00:34:41,440 --> 00:34:44,880 ‎ボシゴは犠牲となったのだ 278 00:34:55,040 --> 00:34:58,240 ‎ゾウは 感情的な ‎深い絆を持っている 279 00:35:09,920 --> 00:35:13,080 ‎ボシゴの死を悼む ‎ゾウの家族たち 280 00:35:30,480 --> 00:35:32,840 ‎心に最も深い傷を負った⸺ 281 00:35:34,680 --> 00:35:36,960 ‎メッツィを慰めている 282 00:35:48,480 --> 00:35:52,480 ‎命を懸けた戦いは ‎毎年 繰り返される 283 00:35:54,280 --> 00:35:55,720 ‎オカバンゴ全体で 284 00:35:58,000 --> 00:35:59,280 ‎地球全体で 285 00:36:01,960 --> 00:36:03,040 ‎宇宙全体で 286 00:36:07,080 --> 00:36:09,560 ‎だが 地球は ‎この戦いで⸺ 287 00:36:10,440 --> 00:36:12,000 ‎運に恵まれた 288 00:36:14,000 --> 00:36:17,000 ‎目に見えぬ守護者がいたのだ 289 00:36:24,360 --> 00:36:25,480 ‎地球の奥深く 290 00:36:28,520 --> 00:36:33,880 ‎燃え盛るコアが波打ち ‎混ざり合う場所では 291 00:36:37,840 --> 00:36:40,240 ‎強力な磁場が生成されている 292 00:36:41,920 --> 00:36:44,360 ‎それは地球の心臓部から 293 00:36:46,160 --> 00:36:50,680 ‎太陽に向かい ‎6万5000キロ広がっている 294 00:36:52,600 --> 00:36:55,880 ‎この地磁気が ‎地球を守っているのだ 295 00:36:58,320 --> 00:37:01,040 ‎火星から水を奪った⸺ 296 00:37:02,080 --> 00:37:04,040 ‎あの太陽風からも 297 00:37:10,480 --> 00:37:13,920 ‎地磁気が 太陽風の ‎大気への侵入を防ぐ 298 00:37:26,520 --> 00:37:28,760 ‎命に不可欠な水を 299 00:37:30,520 --> 00:37:34,160 ‎一滴残らず守ってくれる 300 00:37:41,040 --> 00:37:46,160 ‎このような力のおかげで ‎地球は特別な場所になった 301 00:37:49,520 --> 00:37:52,920 ‎生命が繁栄できる場所だ 302 00:37:56,960 --> 00:37:59,080 ‎毎年 雨をもたらし 303 00:38:01,600 --> 00:38:04,880 ‎ゾウの命を ‎つないでくれる場所 304 00:38:09,680 --> 00:38:14,000 ‎遠くの方で ‎嵐雲ができ始めた 305 00:38:29,200 --> 00:38:33,800 ‎ゾウは 240キロ向こうの ‎周波数の低い雷鳴を⸺ 306 00:38:33,880 --> 00:38:36,680 ‎感知することができる 307 00:38:43,400 --> 00:38:47,880 ‎それが オカバンゴへと ‎帰る合図だ 308 00:38:56,600 --> 00:38:58,440 ‎アンゴラの高地から 309 00:39:00,200 --> 00:39:03,080 ‎ボツワナへと水が流れてゆく 310 00:39:12,000 --> 00:39:14,280 ‎再びデルタを満たし 311 00:39:22,640 --> 00:39:24,720 ‎生命を育むために 312 00:39:34,480 --> 00:39:37,480 ‎群れが家へと向かう ‎その一歩一歩は 313 00:39:40,760 --> 00:39:45,280 ‎かくも壮大な ‎宇宙の旅の続きなのだ 314 00:39:51,640 --> 00:39:57,280 ‎木星の向こうで小惑星に乗り ‎やってきた水分子が 315 00:40:03,000 --> 00:40:05,800 ‎初期の地球の業火を生き延び 316 00:40:13,680 --> 00:40:16,160 ‎コアに閉じ込められ 317 00:40:18,200 --> 00:40:23,080 ‎やがて自由の身となり ‎生命の種をまくまで 318 00:40:27,360 --> 00:40:31,880 ‎水の一滴一滴が ‎驚異の物語を秘めている 319 00:40:34,640 --> 00:40:39,120 ‎水分子一つ一つが ‎途切れぬ連鎖の一部となり 320 00:40:40,440 --> 00:40:43,400 ‎何万年にもわたり ‎循環している 321 00:40:46,480 --> 00:40:47,800 ‎空気や 322 00:40:50,840 --> 00:40:51,800 ‎海や 323 00:40:55,680 --> 00:40:56,560 ‎岩や 324 00:41:04,800 --> 00:41:05,960 ‎ゾウを通して 325 00:41:11,680 --> 00:41:16,040 ‎8ヶ月という時間と ‎何百キロという距離を経て 326 00:41:17,720 --> 00:41:19,520 ‎メッツィの一家は 327 00:41:19,600 --> 00:41:24,520 ‎生命の源である ‎デルタへと辿り着いた 328 00:41:38,040 --> 00:41:41,640 ‎思う存分 水を飲み… 329 00:41:43,880 --> 00:41:45,080 ‎遊ぶ 330 00:41:47,360 --> 00:41:50,160 ‎そして また水を飲む 331 00:41:59,560 --> 00:42:02,040 ‎新たに加わった家族にも… 332 00:42:06,360 --> 00:42:09,200 ‎お手本を示してあげなくては 333 00:42:22,360 --> 00:42:25,360 ‎メッツィと ‎新たな年下のイトコは 334 00:42:25,440 --> 00:42:28,240 ‎地球に水が到来して以来 335 00:42:28,320 --> 00:42:33,800 ‎脈々と受け継がれてきた ‎恩恵を受ける最も若い世代だ 336 00:42:44,480 --> 00:42:47,600 ‎彼らは永遠に ‎宇宙とつながっている 337 00:42:48,800 --> 00:42:52,280 ‎この地球に ‎奇跡の水をくれた宇宙と 338 00:42:54,040 --> 00:42:59,920 ‎そして それを保存し ‎活用する能力をくれた宇宙と 339 00:43:10,840 --> 00:43:15,120 ‎最終回のエピソードは… 340 00:43:16,280 --> 00:43:22,160 ‎これまで見てきたもの全てを ‎繋ぎとめる力のお話 341 00:43:23,560 --> 00:43:26,320 ‎宇宙の偉大なる彫刻家 342 00:43:26,960 --> 00:43:27,800 ‎重力だ 343 00:43:29,160 --> 00:43:32,560 ‎この力が ‎私たちの地球を創った 344 00:43:35,560 --> 00:43:39,240 ‎2匹のペンギンを追いながら ‎解き明かす 345 00:43:41,040 --> 00:43:44,120 ‎いつ 重力は ‎影響を発揮し始めたのか 346 00:43:45,680 --> 00:43:50,080 ‎重力が 秩序と混沌の ‎両方を生む仕組みとは? 347 00:43:52,920 --> 00:43:57,640 ‎重力が 命と愛にとって ‎地球を最適な場所にする… 348 00:43:59,920 --> 00:44:00,920 ‎その理由は? 349 00:44:34,200 --> 00:44:36,200 ‎日本語字幕 松澤 奈月