1 00:00:14,040 --> 00:00:15,120 ‎日が沈み… 2 00:00:15,200 --> 00:00:17,720 ‎NETFLIX ‎ドキュメンタリーシリーズ 3 00:00:19,240 --> 00:00:22,880 ‎地球と宇宙との ‎つながりが明かされる 4 00:00:28,160 --> 00:00:29,520 ‎はるか遠く 5 00:00:31,200 --> 00:00:34,480 ‎宇宙から太古の石が ‎地球にやって来た 6 00:00:38,680 --> 00:00:39,880 ‎流れ星だ 7 00:00:50,320 --> 00:00:54,880 ‎その中は 宇宙を創った ‎元素で満ちている 8 00:01:10,480 --> 00:01:12,160 ‎何世代にもわたり 9 00:01:13,000 --> 00:01:16,160 ‎ウミガメは 海を漂いながら 10 00:01:16,760 --> 00:01:20,480 ‎食料を通して ‎宇宙の元素を集めてきた 11 00:01:24,160 --> 00:01:27,720 ‎何億年もの間 ‎それを繰り返し 12 00:01:33,880 --> 00:01:35,560 ‎世代ごとに 13 00:01:37,520 --> 00:01:40,360 ‎同じ星くずを ‎再利用してきたのだ 14 00:01:43,320 --> 00:01:45,200 ‎次の世代を生むために 15 00:01:53,800 --> 00:01:55,400 ‎ビッグバンで生まれ 16 00:01:56,840 --> 00:01:59,400 ‎星々の心臓の ‎一部となった⸺ 17 00:02:01,640 --> 00:02:05,600 ‎90の元素が ‎全てを創ったのだ 18 00:02:08,120 --> 00:02:10,680 ‎宇宙の歴史全体を通し 19 00:02:11,680 --> 00:02:15,160 ‎それは 再利用され ‎再構築され続けている 20 00:02:18,240 --> 00:02:19,480 ‎そして 今 21 00:02:21,640 --> 00:02:23,440 ‎同じ元素を使って 22 00:02:24,760 --> 00:02:27,400 ‎ウミガメが生を受け 23 00:02:33,960 --> 00:02:37,600 ‎星の一生を反映した ‎生涯を歩み始める 24 00:02:51,080 --> 00:02:57,080 ‎宇宙: ‎その始まりはどこからなのか 25 00:03:06,200 --> 00:03:12,800 ‎元素 26 00:03:18,400 --> 00:03:20,960 ‎ここはグレートバリアリーフ 27 00:03:28,680 --> 00:03:31,120 ‎素晴らしいことが起きていた 28 00:03:37,880 --> 00:03:40,280 ‎砂の中での50日間を経て 29 00:03:41,480 --> 00:03:46,640 ‎宇宙から来た元素が ‎新たな命を生み出したのだ 30 00:03:49,280 --> 00:03:54,960 ‎生まれてくるのは ‎次世代のアオウミガメ 31 00:04:18,400 --> 00:04:22,400 ‎卵の中にある命の養分は ‎使い果たされた 32 00:04:39,760 --> 00:04:45,160 ‎そして今日 子ガメたちは ‎初めて空気を味わう 33 00:04:59,080 --> 00:05:03,000 ‎たくさんの兄弟とともに ‎海へと向かっていく 34 00:05:08,600 --> 00:05:09,800 ‎最後は… 35 00:05:12,560 --> 00:05:14,400 ‎メスの子ガメだ 36 00:05:20,120 --> 00:05:22,160 ‎成体になるには 37 00:05:23,880 --> 00:05:27,720 ‎海の向こうにある ‎元素を摂取しなくては 38 00:05:36,800 --> 00:05:38,400 ‎これは危険な旅だ 39 00:05:41,120 --> 00:05:43,280 ‎脅威に囲まれている 40 00:05:50,400 --> 00:05:51,880 ‎だが 子ガメは 41 00:05:53,200 --> 00:05:56,360 ‎海の魅力には ‎到底 抗えない 42 00:06:09,840 --> 00:06:11,200 ‎100匹いても 43 00:06:12,320 --> 00:06:14,880 ‎1匹しか ‎残らないこともあれば 44 00:06:18,680 --> 00:06:20,840 ‎全滅することもある 45 00:07:13,560 --> 00:07:15,080 ‎リスクがあっても 46 00:07:17,240 --> 00:07:21,880 ‎海へ向かう必要があると ‎この子ガメは知っている 47 00:07:59,880 --> 00:08:01,320 ‎好機を見つけて… 48 00:08:04,680 --> 00:08:05,920 ‎それに賭ける 49 00:08:20,880 --> 00:08:21,720 ‎彼女には 50 00:08:24,400 --> 00:08:25,720 ‎運が味方した 51 00:08:29,080 --> 00:08:34,400 ‎このサンゴ礁から離れるまで ‎子ガメは泳ぎ続ける 52 00:08:47,120 --> 00:08:51,520 ‎浅瀬に集まる捕食者たちと ‎十分に離れ 53 00:08:52,720 --> 00:08:55,920 ‎広大な海へと溶け込んでいく 54 00:09:03,200 --> 00:09:07,600 ‎原子を体内に取り込みながら ‎幼少期を過ごすのだ 55 00:09:14,240 --> 00:09:20,920 ‎原子の起源は ‎宇宙の始まりまで‎遡(さかのぼ)‎る 56 00:09:27,120 --> 00:09:32,440 ‎私たちの宇宙の幼年期まで 57 00:09:34,280 --> 00:09:38,800 ‎ビッグバン 58 00:09:48,000 --> 00:09:53,080 ‎一瞬のうちに ‎無が 全てを生んだ瞬間 59 00:09:56,280 --> 00:09:59,800 ‎このビッグバンで ‎宇宙は生まれた 60 00:10:07,400 --> 00:10:08,280 ‎最初は 61 00:10:09,040 --> 00:10:11,440 ‎高温の濃い霧で満ちていたが 62 00:10:19,080 --> 00:10:21,480 ‎それが広がるにつれ 63 00:10:24,360 --> 00:10:26,000 ‎温度が下がり始めた 64 00:10:29,400 --> 00:10:32,360 ‎そして最も小さなスケールで 65 00:10:33,600 --> 00:10:36,040 ‎奇跡が起きようとしていた 66 00:10:42,000 --> 00:10:45,440 ‎最初に広がった霧の ‎原子の数々 67 00:10:50,120 --> 00:10:52,400 ‎それが水素原子だった 68 00:10:56,040 --> 00:10:59,600 ‎宇宙で初めて生まれた元素だ 69 00:11:06,640 --> 00:11:07,800 ‎地球の海では 70 00:11:08,680 --> 00:11:11,920 ‎子ガメが ‎それを捕まえようとしていた 71 00:11:15,160 --> 00:11:17,480 ‎大海原から 72 00:11:17,560 --> 00:11:20,120 ‎浅瀬にエサを探しにきたのだ 73 00:11:24,920 --> 00:11:26,560 ‎彼女はステラ 74 00:11:27,760 --> 00:11:32,520 ‎砂浜から海までの旅を ‎生き抜いた中の一匹だ 75 00:11:41,480 --> 00:11:44,680 ‎体重は すでに ‎孵化時の2千倍以上で 76 00:11:45,840 --> 00:11:46,880 ‎今も成長中 77 00:11:51,840 --> 00:11:55,360 ‎海を漂いながら ‎様々な生物を食べてきたが 78 00:11:56,840 --> 00:11:59,880 ‎その中でも ‎最も摂取した元素がある 79 00:12:08,640 --> 00:12:09,480 ‎水素だ 80 00:12:12,560 --> 00:12:16,800 ‎彼女の食料の原子の ‎半分以上を占めており 81 00:12:20,800 --> 00:12:24,480 ‎全生命体に 最も豊富に ‎含まれている元素だ 82 00:12:28,600 --> 00:12:29,680 ‎魚から 83 00:12:30,960 --> 00:12:32,200 ‎無脊椎動物まで 84 00:12:38,960 --> 00:12:41,320 ‎イソギンチャクや サンゴも 85 00:12:54,440 --> 00:12:58,560 ‎宇宙の黎明期に作られた ‎水素原子は 86 00:12:59,520 --> 00:13:03,200 ‎恒星から惑星へ 87 00:13:04,320 --> 00:13:05,920 ‎惑星から動物へ 88 00:13:08,320 --> 00:13:11,280 ‎獲物から捕食者へと ‎受け継がれてきた 89 00:13:22,080 --> 00:13:23,480 ‎ということは 90 00:13:24,280 --> 00:13:27,000 ‎ステラにとっても ‎浅瀬は危険だ 91 00:13:30,880 --> 00:13:33,920 ‎同じく水素原子を狙う ‎イタチザメは 92 00:13:34,000 --> 00:13:37,000 ‎成体になると ‎ウミガメを捕食する 93 00:13:45,280 --> 00:13:48,560 ‎硬い甲羅がステラの防御策だ 94 00:13:52,280 --> 00:13:55,280 ‎骨を強化しているのは ‎カルシウムとリン 95 00:14:02,320 --> 00:14:05,320 ‎この元素もまた ‎宇宙の歴史の… 96 00:14:09,400 --> 00:14:11,240 ‎重要な瞬間に遡る 97 00:14:13,040 --> 00:14:17,440 ‎135億年前 98 00:14:21,920 --> 00:14:25,680 ‎ビッグバンが起きたあと ‎3億年の間は 99 00:14:28,080 --> 00:14:31,000 ‎惑星も 恒星も ‎存在しなかった 100 00:14:34,080 --> 00:14:36,600 ‎宇宙の暗黒時代だ 101 00:14:42,360 --> 00:14:44,120 ‎漆黒の闇の中で 102 00:14:44,640 --> 00:14:48,600 ‎巨大な水素ガスがツタ状に ‎宇宙に張り巡らされた 103 00:14:53,280 --> 00:14:55,560 ‎そして 奇跡的に 104 00:14:56,200 --> 00:14:58,680 ‎それが重力で引き寄せられ 105 00:15:02,400 --> 00:15:04,520 ‎最初の恒星が生まれた 106 00:15:11,120 --> 00:15:13,000 ‎これが宇宙の夜明け 107 00:15:16,720 --> 00:15:20,880 ‎光が生まれた瞬間だった 108 00:15:28,000 --> 00:15:30,680 ‎これらの星々の奥深くで 109 00:15:34,880 --> 00:15:37,080 ‎驚異のプロセスが始まった 110 00:15:42,800 --> 00:15:46,080 ‎極めて高い温度と圧力により 111 00:15:48,080 --> 00:15:50,360 ‎新しい元素が創られた 112 00:15:52,520 --> 00:15:56,400 ‎水素の原子が融合し ‎ヘリウムとなったのだ 113 00:15:58,800 --> 00:16:01,880 ‎融合の過程で放出された ‎エネルギーが 114 00:16:04,520 --> 00:16:09,200 ‎より重い元素を ‎続々と生み出していった 115 00:16:12,320 --> 00:16:15,640 ‎生命体にとって ‎必要なものもある 116 00:16:17,640 --> 00:16:21,360 ‎3つのヘリウム原子が ‎合体してできた炭素は 117 00:16:26,800 --> 00:16:29,480 ‎全ての生物の基礎である 118 00:16:31,760 --> 00:16:34,560 ‎炭素とヘリウムでできた ‎酸素は 119 00:16:36,120 --> 00:16:37,400 ‎私たちの空気だ 120 00:16:39,680 --> 00:16:42,880 ‎酸素原子が合体して ‎リンが生まれた 121 00:16:44,920 --> 00:16:47,160 ‎シリコンとカルシウムも 122 00:16:50,200 --> 00:16:52,800 ‎全ての生物を構成する元素は 123 00:16:54,320 --> 00:16:58,800 ‎原初の星々の ‎心臓部で生まれたのだ 124 00:17:31,000 --> 00:17:31,880 ‎ステラは 125 00:17:33,160 --> 00:17:35,040 ‎重要な元素を探し⸺ 126 00:17:38,600 --> 00:17:41,080 ‎果てしない旅に出る 127 00:17:47,240 --> 00:17:51,520 トレス海峡 生誕地から300キロ 128 00:17:51,600 --> 00:17:56,000 ‎トレス海峡周辺の ‎温かく 浅い海域は 129 00:17:57,360 --> 00:17:59,800 ‎新鮮な海草の宝庫 130 00:18:04,200 --> 00:18:06,680 ‎いわば海の草原だ 131 00:18:16,120 --> 00:18:21,960 ‎魔法の元素を探し求め ‎ステラは ここに辿り着いた 132 00:18:32,560 --> 00:18:34,000 ‎海草は 133 00:18:34,080 --> 00:18:37,200 ‎成長段階で ‎海底まで届いた⸺ 134 00:18:37,920 --> 00:18:40,680 ‎宇宙からの元素を吸収する 135 00:18:43,880 --> 00:18:48,040 ‎カルシウムと ‎リンが豊富な海草は 136 00:18:49,760 --> 00:18:53,280 ‎外敵から身を守る甲羅を ‎形成するために 137 00:18:55,080 --> 00:18:58,320 ‎必要なミネラルを ‎供給してくれるのだ 138 00:19:01,880 --> 00:19:06,000 ‎この先 待ち構える ‎試練に備えて 139 00:19:14,400 --> 00:19:16,960 ‎ステラの幼年期は 140 00:19:17,680 --> 00:19:19,200 ‎星から来た原子を⸺ 141 00:19:20,920 --> 00:19:24,240 ‎海で探すことに費やされる 142 00:19:33,240 --> 00:19:35,080 ‎彼女の成長物語は 143 00:19:37,320 --> 00:19:40,800 ‎宇宙そのものの物語と ‎とてもよく似ている 144 00:19:45,640 --> 00:19:49,320 ‎ビッグバンの30億年後 145 00:19:53,880 --> 00:19:56,680 ‎宇宙も 成年期を迎えた 146 00:20:02,640 --> 00:20:08,440 ‎星形成が非常に活発な ‎フェーズへと突入したのだ 147 00:20:08,520 --> 00:20:09,840 108億年前 148 00:20:12,200 --> 00:20:13,240 ‎星々が 149 00:20:13,960 --> 00:20:17,280 ‎成長を続け ‎巨大な銀河を形成した 150 00:20:20,080 --> 00:20:21,800 ‎私たちの銀河系のように 151 00:20:25,000 --> 00:20:26,800 ‎これらの銀河の中の 152 00:20:28,160 --> 00:20:30,840 ‎それぞれの星が創った元素が 153 00:20:34,520 --> 00:20:40,960 ‎惑星や月へと ‎姿を変えていった 154 00:20:49,920 --> 00:20:51,480 ‎長い時が経ち 155 00:20:53,320 --> 00:20:58,880 ‎これらの元素が ‎今の地球へと成熟したのだ 156 00:21:07,520 --> 00:21:13,320 バヌアツ 生誕地から2000キロ 157 00:21:23,080 --> 00:21:25,800 ‎ステラは立派な成体となった 158 00:21:29,880 --> 00:21:31,240 ‎体長は1メートル以上 159 00:21:32,280 --> 00:21:35,600 ‎甲羅は緑藻に覆われ ‎厚みを増した 160 00:21:39,240 --> 00:21:42,400 ‎サンゴ礁でも身を隠しやすい 161 00:21:46,600 --> 00:21:49,120 ‎ステラは 今や海の一部 162 00:21:55,800 --> 00:21:57,440 ‎星々から来た原子が 163 00:21:59,320 --> 00:22:02,560 ‎海での生活に馴染んだのだ 164 00:22:11,000 --> 00:22:13,120 ‎宇宙の絶妙な采配で⸺ 165 00:22:15,280 --> 00:22:18,320 ‎形成された生物の ‎一例と言えるだろう 166 00:22:35,720 --> 00:22:39,000 ‎ステラは次の段階へと進む 167 00:22:43,680 --> 00:22:47,000 ‎彼女自身 ‎母になる時が来たのだ 168 00:22:50,200 --> 00:22:51,320 ‎体内には 169 00:22:53,960 --> 00:22:56,480 ‎100個ほどの卵がある 170 00:22:58,280 --> 00:23:01,080 ‎一生を通して産む数の ‎ほんの一部だ 171 00:23:03,680 --> 00:23:07,640 ‎彼女の大切な ‎星くずを運ぶものたち 172 00:23:15,760 --> 00:23:17,120 ‎サンゴ礁全体で 173 00:23:18,360 --> 00:23:20,720 ‎原子は 新たな命を形成し 174 00:23:25,480 --> 00:23:30,160 ‎地球上で最も豊かな生態系を ‎作っている 175 00:23:35,920 --> 00:23:37,480 ‎だが 地球は… 176 00:23:41,320 --> 00:23:42,400 ‎異質な存在だ 177 00:23:44,960 --> 00:23:47,120 ‎太陽系の他の惑星では 178 00:23:47,200 --> 00:23:49,160 ‎全く同じ元素が 179 00:23:49,240 --> 00:23:54,000 ‎生物が生きられない環境を ‎作り出している 180 00:23:58,480 --> 00:23:59,840 ‎水星 181 00:23:59,920 --> 00:24:01,320 ‎太陽の隣の⸺ 182 00:24:02,080 --> 00:24:05,000 ‎水星は ‎炭素が豊富な惑星だが 183 00:24:07,880 --> 00:24:09,680 ‎炭素は生物にならず… 184 00:24:10,200 --> 00:24:11,480 摂氏430度 185 00:24:11,560 --> 00:24:13,800 黒焦げの状態だ 186 00:24:16,160 --> 00:24:19,920 ‎恒星光で焦土と化した ‎この世界では 187 00:24:22,160 --> 00:24:22,520 海王星 188 00:24:22,520 --> 00:24:26,440 海王星 太陽系において 太陽から最も遠い惑星 189 00:24:26,440 --> 00:24:26,520 海王星 190 00:24:26,520 --> 00:24:28,560 海王星 ‎海王星の極寒の気温は 191 00:24:29,480 --> 00:24:30,040 ‎炭素と水素を ‎メタンの雲に変える 192 00:24:30,040 --> 00:24:33,520 ‎炭素と水素を ‎メタンの雲に変える 摂氏マイナス214度 193 00:24:33,520 --> 00:24:34,920 摂氏マイナス214度 194 00:24:36,680 --> 00:24:40,880 ‎このメタンガスが ‎鮮やかな青を生み出している 195 00:24:46,640 --> 00:24:47,960 火星も同じだ 196 00:24:48,040 --> 00:24:49,080 火星 197 00:24:49,160 --> 00:24:51,960 地球と 同じ素材でできていても 198 00:24:54,320 --> 00:24:56,880 ‎酸素の豊富な空気がないため 199 00:24:57,520 --> 00:25:00,880 ‎複雑な生命体は ‎生き残ることができない 200 00:25:07,800 --> 00:25:12,080 ‎生命に最適な環境があるのは ‎この地球だけ 201 00:25:18,320 --> 00:25:19,320 ‎それでも 202 00:25:20,120 --> 00:25:22,280 ‎元素を巡る戦いは熾烈で 203 00:25:24,200 --> 00:25:25,040 ‎危険で… 204 00:25:27,560 --> 00:25:29,040 ‎身近なものなのだ 205 00:25:44,880 --> 00:25:48,400 ‎幸運にも ステラは ‎かくれんぼの達人だ 206 00:26:29,920 --> 00:26:31,400 ‎今は安全でも 207 00:26:34,320 --> 00:26:37,320 ‎この先には ‎最大の試練が待ち受ける 208 00:26:39,520 --> 00:26:42,280 ‎グレートバリアリーフへ戻り 209 00:26:43,920 --> 00:26:45,600 ‎彼女が生まれた島で 210 00:26:49,480 --> 00:26:51,880 ‎砂の中に卵を産むのだ 211 00:26:58,880 --> 00:27:01,440 ‎これまでの海の旅で 212 00:27:02,200 --> 00:27:05,600 ‎その島からは ‎2千キロも離れてしまった 213 00:27:09,840 --> 00:27:11,520 ‎彼女を島へ導くのは 214 00:27:12,160 --> 00:27:14,760 ‎自然界の驚異的な力の一つ 215 00:27:21,400 --> 00:27:22,760 ‎地球の奥深くで 216 00:27:23,600 --> 00:27:26,600 ‎地球の核は ‎磁場を発生させており 217 00:27:28,840 --> 00:27:33,880 ‎それが 地表の各場所に ‎個々の磁気特性を与えている 218 00:27:37,560 --> 00:27:39,120 ‎彼女の誕生時に 219 00:27:39,200 --> 00:27:43,520 ‎あの島の磁気特性は ‎ステラの脳に刻まれた 220 00:27:46,200 --> 00:27:48,200 ‎あの島へ戻るには 221 00:27:48,280 --> 00:27:51,600 ‎もう一つ ‎別の元素が必要だ 222 00:27:53,760 --> 00:27:56,880 ‎地球の核と ‎彼女をつなぐ元素 223 00:28:00,400 --> 00:28:05,080 ‎恒星が死ぬ時のみに ‎生まれる元素が 224 00:28:10,680 --> 00:28:12,720 ‎銀河系の近いところで 225 00:28:13,720 --> 00:28:15,680 ‎250万年前 226 00:28:16,720 --> 00:28:20,520 ‎巨大な恒星のコアに ‎劇的な変化が起きた 227 00:28:25,280 --> 00:28:29,360 ‎この星は ‎核融合により活動してきた 228 00:28:35,880 --> 00:28:37,200 ‎そのエネルギーは 229 00:28:39,040 --> 00:28:41,440 ‎より重い元素を作り続けた 230 00:28:45,200 --> 00:28:47,760 ‎コアが一定の高温に達し 231 00:28:48,640 --> 00:28:49,880 ‎生まれたのが 232 00:28:51,640 --> 00:28:52,480 ‎鉄だ 233 00:28:55,360 --> 00:28:58,200 ‎鉄は劇的な変化の ‎引き金となった 234 00:29:03,240 --> 00:29:06,040 ‎鉄の生成は ‎エネルギーを放出せず 235 00:29:08,120 --> 00:29:09,240 ‎消費する 236 00:29:15,880 --> 00:29:18,360 ‎よって 鉄が生成されるほど 237 00:29:19,240 --> 00:29:22,760 ‎疫病のように ‎コアの中で広がっていき 238 00:29:27,160 --> 00:29:29,160 ‎恒星の熱を消費した 239 00:29:33,880 --> 00:29:34,880 ‎貪(むさぼ)‎るように 240 00:29:46,280 --> 00:29:48,560 ‎これを補う熱源が尽き 241 00:29:52,840 --> 00:29:54,400 ‎この星の命は 242 00:29:57,480 --> 00:29:59,680 ‎終わりを迎えた 243 00:30:11,600 --> 00:30:16,200 ‎太陽100億個分の光が ‎爆発によって放射された 244 00:30:22,000 --> 00:30:27,080 ‎この超新星が 鉄に富んだ ‎ちりを宇宙に振りまいた 245 00:30:35,120 --> 00:30:38,120 ‎私たちの地球まで 246 00:30:43,160 --> 00:30:44,280 ‎今もなお 247 00:30:45,280 --> 00:30:50,280 ‎毎日100トンもの星くずが ‎地球の大気へ降り注いでいる 248 00:30:53,080 --> 00:30:56,800 ‎太陽系が ‎形成された時の名残か 249 00:31:00,600 --> 00:31:04,480 ‎あるいは 彼方の超新星から ‎飛んできたものか 250 00:31:08,400 --> 00:31:13,600 ‎地球と星々の間の ‎直接的な つながり 251 00:31:19,680 --> 00:31:21,960 ‎この星くずの中の鉄こそが 252 00:31:22,520 --> 00:31:25,400 ‎ステラを ‎故郷へと導いてくれるのだ 253 00:31:33,520 --> 00:31:35,200 ‎彼女の脳内には 254 00:31:38,280 --> 00:31:43,600 ‎磁鉄鉱の結晶を含むとされる ‎特別な細胞がある 255 00:31:44,520 --> 00:31:48,760 ‎この磁鉄鉱が ‎地球の磁場と連携して 256 00:31:52,760 --> 00:31:53,680 ‎方位磁針となり 257 00:31:55,560 --> 00:31:57,680 ‎彼女を導いてくれる 258 00:32:05,560 --> 00:32:11,680 ‎故郷まで 様々な場所の ‎磁気特性を示しながら 259 00:32:19,480 --> 00:32:22,640 ‎つまり 超新星の中で ‎生まれた元素が 260 00:32:30,360 --> 00:32:34,280 ‎目印のない海中の長旅を ‎導くというわけだ 261 00:32:48,600 --> 00:32:49,920 ‎彼女が生まれた… 262 00:32:53,800 --> 00:32:55,480 ‎あの島へと 263 00:33:08,120 --> 00:33:12,040 ‎磁場を感知できるのは ‎ウミガメだけではない 264 00:33:14,680 --> 00:33:16,480 ‎イタチザメも同様だ 265 00:33:19,600 --> 00:33:22,280 ‎彼らもまた ‎あの島へ導かれた 266 00:33:26,560 --> 00:33:28,920 ‎毎年 数ヶ月の間 267 00:33:29,000 --> 00:33:32,600 ‎何千匹ものウミガメが ‎産卵しに来るからだ 268 00:33:34,600 --> 00:33:37,880 ‎地球上で最も多くの ‎アオウミガメが⸺ 269 00:33:37,960 --> 00:33:39,960 ‎集う場所なのだ 270 00:33:45,600 --> 00:33:47,320 ‎沿岸に着いたら 271 00:33:49,080 --> 00:33:50,320 ‎食事の時間だ 272 00:34:03,800 --> 00:34:06,160 ‎ステラは 注意深く身を潜め 273 00:34:08,840 --> 00:34:10,040 ‎好機を待つ 274 00:34:12,160 --> 00:34:14,080 ‎サメをかわすために 275 00:34:32,080 --> 00:34:33,800 ‎危険が去り 276 00:34:37,440 --> 00:34:39,080 ‎砂浜へと泳ぐステラ 277 00:34:52,280 --> 00:34:53,880 ‎壮大な旅を経て 278 00:34:57,080 --> 00:34:59,240 ‎生まれた時に去った⸺ 279 00:35:00,840 --> 00:35:03,320 ‎故郷の砂浜へ上陸した 280 00:35:28,040 --> 00:35:30,920 ‎これまでに ‎ずっと集めてきた元素は 281 00:35:36,600 --> 00:35:39,160 ‎無事 砂の中へ ‎産み落とされた 282 00:35:45,240 --> 00:35:46,960 ‎任務は完了 283 00:35:47,520 --> 00:35:49,240 ‎彼女は再び海へ 284 00:35:52,880 --> 00:35:56,600 ‎もう一度 ‎星くずを集める旅に出る 285 00:36:00,480 --> 00:36:01,800 ‎彼女の命は 286 00:36:03,640 --> 00:36:06,520 ‎最も壮大な ‎ライフサイクルと同じ 287 00:36:08,440 --> 00:36:11,920 ‎星々の誕生と死と ‎同じものなのだ 288 00:36:22,480 --> 00:36:25,600 ‎今 宇宙の彼方では 289 00:36:27,000 --> 00:36:28,480 無数の超新星の ちりが 290 00:36:28,480 --> 00:36:29,680 無数の超新星の ちりが オリオン大星雲 現在 291 00:36:29,680 --> 00:36:29,760 オリオン大星雲 現在 292 00:36:29,760 --> 00:36:34,480 オリオン大星雲 現在 巨大な星雲を 形成している 293 00:36:41,280 --> 00:36:44,480 ‎数十光年先にある ‎星くずの雲 294 00:36:48,120 --> 00:36:52,600 ‎その中に 次世代の恒星が ‎形成され始めた場所が⸺ 295 00:36:53,840 --> 00:36:55,280 ‎埋もれている 296 00:37:06,800 --> 00:37:08,400 ‎この原始惑星系円盤は 297 00:37:10,400 --> 00:37:12,880 ‎超巨大な宇宙の卵とも言え 298 00:37:15,000 --> 00:37:17,680 ‎その大きさは ‎優に太陽系を超える 299 00:37:23,720 --> 00:37:26,640 ‎電離気体の層の中では 300 00:37:28,560 --> 00:37:31,480 ‎重力により ‎星くずが集められている 301 00:37:38,880 --> 00:37:42,400 ‎ステラの卵の中の ‎星くずも… 302 00:37:45,440 --> 00:37:47,560 ‎形成が始まったばかりだ 303 00:37:56,200 --> 00:38:01,800 ‎彼女が これまで集めてきた ‎数々の元素が 304 00:38:08,280 --> 00:38:11,800 ‎ウミガメに似た形へと ‎姿を変えていく 305 00:38:24,280 --> 00:38:25,640 ‎原始惑星系円盤では 306 00:38:27,840 --> 00:38:30,240 ‎水素やヘリウムなどのガスが 307 00:38:33,120 --> 00:38:35,680 ‎原始星を育んでいる 308 00:38:44,880 --> 00:38:46,680 ‎単なる胚だったものは 309 00:38:49,080 --> 00:38:51,080 ‎カメの形になった 310 00:38:55,200 --> 00:38:58,880 ‎甲羅も ヒレも ‎クチバシもある 311 00:39:02,880 --> 00:39:04,680 ‎海での生活のために… 312 00:39:08,080 --> 00:39:10,280 ‎元素が再構築された 313 00:39:15,160 --> 00:39:16,120 ‎一方で 314 00:39:17,000 --> 00:39:20,200 ‎原始惑星系円盤でも ‎恒星は完成間近に 315 00:39:21,480 --> 00:39:24,800 ‎過去の世代の灰から生まれ 316 00:39:26,120 --> 00:39:30,000 ‎その光で ‎成長中の惑星を照らしている 317 00:39:34,200 --> 00:39:35,320 ‎新しい世界だ 318 00:39:36,240 --> 00:39:40,280 ‎生命が存在できる可能性も ‎出てくるかもしれない 319 00:39:48,280 --> 00:39:49,920 ‎砂の中で待つのも 320 00:39:51,240 --> 00:39:52,760 ‎同じ星くずだ 321 00:39:54,080 --> 00:39:58,800 ‎星々と親から 何世代も ‎受け継がれてきた旅を 322 00:40:00,880 --> 00:40:03,200 ‎今 始めようとしている 323 00:40:08,160 --> 00:40:09,560 ‎全ての命は 324 00:40:11,080 --> 00:40:15,400 ‎宇宙の起源と 直接的な ‎つながりを持っている 325 00:40:20,840 --> 00:40:26,200 ‎先代の終わりに ‎また新たな物語が始まるのだ 326 00:40:34,880 --> 00:40:38,880 ‎さて 次回のエピソードは 327 00:40:40,760 --> 00:40:43,000 ‎最も貴重な資源のお話 328 00:40:46,280 --> 00:40:47,120 ‎水だ 329 00:40:48,920 --> 00:40:52,800 ‎水を求め ‎危険な旅に出るゾウの一家 330 00:40:57,000 --> 00:40:59,360 ‎途方もない彼らの旅は 331 00:41:01,680 --> 00:41:06,440 ‎宇宙を旅した水と ‎同じ道を辿っていた 332 00:41:10,640 --> 00:41:13,840 ‎しかし なぜ ‎太陽系で地球だけが⸺ 333 00:41:14,840 --> 00:41:17,240 ‎液体の水に覆われているのか 334 00:41:18,600 --> 00:41:21,960 ‎なぜ 水は ‎生命に不可欠なのだろうか 335 00:42:09,160 --> 00:42:11,160 ‎日本語字幕 松澤 奈月